光への手紙 2『おとうさん おとうさん』 君はいつもそう呼んでしたってくれる。 『おとうさん だいすき』 そのことばだけで、父さんは満たされるよ。 おなじ歳の子よりもじょうずにしゃべれないけど、 一生懸命、君のことばではなしてくれるよね。 いつか父さんが自分の用事をしているときやってきて、 なにかを作ってって言ってきたよね。 君は懸命に説明するんだけど、父さんよくわからなくて いらいらしちゃって、つい君につらくあたってしまった。 そんな父さんなのに君はにっこり笑って、 『おとうさん、ありがとう』って言ってへやをでていった。 父さんそのあとすごく後悔したんだ。 自分の用事なんてあとまわしにして、 もっとしっかり君と向き合えばよかった・・・ ごめんよ。 言いたいことが伝わらなくて、はがゆい思いをしているのは 君のほうなのに。 父さんは今、壁にぶちあたっています。 押しつぶされそうです。 君の大好きなウルトラマンのように、 優しさも、強さも、勇気もありません。 すぐ怒っちゃう父さんでも、好きですか? 弱い父さんでも、好きですか? いくじのない父さんでも、好きですか? いつか君が、父さんの子でよかったって おもってくれる、そんな父親になりたいです。 |